酒井慎吾は北海道の羊飼い。遊牧民に憧れ家族で羊牧場を経営。

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こんにちはSMOKERです。

 

北の大地北海道。自然豊かな広大な土地と先住民族「アイヌ」や魚介類も豊富な地。

 

日本の本州に次ぐ第2位の面積を誇り、都道府県魅力度ランキングでは、11年連続で1位となるなど、人気の高い場所でもあります。

 

かく言う私も北海道出身という事もあり、北海道の沢山の魅力を身を持って体感しておりました。

 

のんびりした人達は、沖縄の人達と共通する点も多いらしく、ちょっとした事は「なんもなんも!」とすませてしまう!都会とは違うゆっくりとした時間の流れも魅力的です。

 

それはさておき、その雄大な北海道の土地で、全国でも数少ない羊のお肉と毛だけで生計を立てる羊飼いの「酒井慎吾(さかいしんご)」さん。

 

家族で羊と向き合い暮らしている「酒井慎吾(さかいしんご)」さんに迫ります。

 

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酒井慎吾さんの人物像。

 

                                                 引用:白糠町

 

1971年北海道函館市出身。 49歳(令和2年現在)。

 

学歴:帯広畜産大学畜産管理学科卒業。

 

職業:羊飼い。

 

羊との出会いは、大学生の時にクラブ活動の一環で、羊毛の糸紡ぎを体験した事から羊に興味を持ったそうです。

 

大学卒業後に牧場で2年間務め、その後何と!モンゴルで9ヶ月間遊牧民と羊と共に生活されます。

 

羊とは運命的な出会いだったのかもしれませんね!何か結婚相手と出会った時のように羊の魅力に「酒井慎吾」さんがのめり込んでいくように感じます。

 

モンゴルから帰国後、学生の時から実習に来ていた「茶路めん羊牧場」で更に2年間勤務した後2001年、和天別の牧場を譲り受け「羊をまるごとあなたのために」をスローガンに羊牧場「羊まるごと研究所」を開きました。

 

羊飼いになろうと思ったのは、羊の文化的な意味に強く魅力を感じたそうです。1万年ほど前に家畜化された羊は、肉はキリスト教やイスラム教のご馳走に、毛は織物やフェルト、腸は打楽器などの弦になるなど、羊がいるからできた文化が多数存在する事からもあったそうです。

 

日本では、牛や豚ほど馴染み深くはありませんが、歴史的には人との深い関わりがあったのですね。

 

酒井慎吾さんと羊の経歴。

日本国内の羊肉は希少で、国内で流通する羊肉のうち国産は0.6%しかありません。一般の家庭ではほぼ食卓でみる事はなく、プロでも国産羊肉を扱う事が出来るのは、星がつくようなごく一部のトップシェフのみだそうです。

 

そんな希少価値の高い羊を「酒井慎吾」さんは、育てておられます。

 

2008年の北海道洞爺湖サミットの「G8社交ディナー」で出された子羊のポワレとロースト。

 

また、東京の三つ星フランス料理店でも使われているようです。

 

そして、羊毛に関しても品質の良さから口コミで広がっていったそうです。

 

酒井慎吾さんの羊の育て方。

 

                                     引用:白糠町

 

「羊には尊敬と感謝の気持ちでいっぱい」という酒井慎吾さんが、羊の育て方でこだわっている事は、美味しい肉を作るのではなく、健康な母親の羊を育てる事といいます。

 

そうする事によって、上質な肉が出来るそうです。母親の羊は冬以外ずっと放牧地で育てるため、豊かな牧草地を作る事から始まり、羊のうんちやわらなどで作った堆肥などを栄養にしています。

 

品種にはこだわりは無いと言います。羊の種類「サフォークやチェビオット」など数種の羊を導入し、そこから生まれた雑種も飼っています。

 

品種にこだわらず、本当に羊が好きで家族のようにそして我が子のように一緒に生活している事が伺えますよね。

 

一番は、何を食べてどう育ったが重要で、健康的に運動をして大きくなったのか?お菓子ばかり食べて運動不足で大きくなったのか?が良い肉質なのかが言うまでもないと言います。

 

お店を開くから、羊肉が欲しいと言われても、必要以上の羊がいない為、すぐには用意できないと言います。無理に牧場を大きくすることは考えていない、羊を通じて今の暮らしが幸せで、身の丈に合わせた生活の大切さが羊を通して分ったそうです。

 

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酒井慎吾さんの家族。

 

                                                                                                                            引用:2015年のHUFFPOST

 

2015年の「酒井慎吾」さんの羊牧場では、小学校1年生から中学校2年生までの4人兄弟が牧場をお手伝いしていたようです。

 

奥さんを始め、4人兄弟の子供達が、母乳の飲まない子羊たちにミルクを与えたり、口笛によって羊たちをコントロールしていました。

 

令和2年の今の状況では、皆大人になって「酒井慎吾」さんを始め、奥様の手助けをしている事でしょう。

 

日本にいる数少ないパンダの飼育。

日本の羊飼いの歴史。

明治維新から、日本のめん羊事業は一進一退だったそうです。

 

転機となったのが戦争だったそうで、第一次世界大戦から羊毛の輸入が止まり、保温や撥水に優れた羊毛の確保が難しくなります。

 

第二次世界大戦後も究極の衣料不足になった事もあり、政府がめん羊の事業に力を入れます。

 

終戦直後、飼養頭数は飛躍的に伸び、羊肉消費も庶民の消費へと浸透してい行く兆しがあったのですが、戦後海外から、安価な羊毛輸入されるようになり、国内のめん羊事業が衰退していきます。

 

一部では肉用種への転換も試みてはみたものの、輸入の自由化がすべて吹き飛ばしてしまう形となります。

 

しかし、北海道だけはあきらめず、めん羊事業が絶滅寸前まで追い込まれている中、めん羊増殖基地を設置し、肉用種のサフォーク種の育成などに力を入れていったそうです。

 

こうした品種の羊の飼育が北海道での羊の定着に繋がっていったとされています。

 

半世紀たった今では、牧羊の実践者たちは、道なき道を歩み、北海道に暮らす羊飼いたちの新たな挑戦をし続けています。

 

いかがだったでしょうか。

 

羊飼いといえば「アルプスの少女ハイジ」のペーターぐらいしか思いつかなかった、乏しい知識しかない私です。

 

しかし、日本の北海道で羊飼いをし、国産の羊を提供する「酒井慎吾(さかいしんご)」さんの羊愛には同じ北海道人として誇らしい気持ちもあります。

 

小さな頃から北海道では当たり前の羊肉と羊毛、しかし国産が少ない事には、道民として知らなかったことが恥ずかしいとまで感じました。

 

今後も国産の羊を更に広めるために、北海道の大地で生産し続けて欲しいと願います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 

 

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