こんにちはSMOKERです。
自然由来の土や鉱物を使い、自然と一体化したような状態で楽しむ事の出来る「陶芸」。
普段のストレスや迷いがなくなり、穏やかな気持ちで作品に没頭出来る事で注目が集まっています。
物作りには、徐々に技術が上達していく喜びや多彩な作り方を試してみる新鮮さなどがあり、しかも「陶芸」には、焼き上がるまでどういった作品が生まれるのかわからない部分も魅力のひとつではないでしょうか。
さて、そんな「陶芸」を生業としている陶芸家の中に、独特の世界観を持ち、山を自ら切り開いた工房で作品を作り出す、海外でも人気の陶芸家がおられるのです。
師を持たず独学で陶芸を極めたとされる「辻村史郎(つじむらしろう)」氏であります。
では我流で様々な作品を作り出す「辻村史郎」氏とはどんな方なんでしょうか。
辻村史郎氏の人物像。
1947年奈良県出身。 74歳(令和3年現在)。
職業:陶芸家。
畜産業を営む家に生まれた「辻村史郎」氏でありますが、高校生まで地元ですごした後に、美術大学に学ぶために上京したといいます。
しかし、石膏デッサンやスケッチなど勉強に励んではみたものの興味を失い断念しますが、画家を志す気持ちは冷めやらず、高名な画家に弟子入りを試みたのだそうです。結果、門前払いを受けます・・。
その後、偶然にも東京駒場の日本民芸館で「大井戸茶碗」に遭遇した事で深く感銘を受けた「辻村史郎」氏は、陶芸にも興味を持つこととなります。
人との出会いに限らず、作品に出会う事での転機、人生は何がおこるかわからないから面白いのでしょうね。
実家に戻り父親の家業(方畜)を手伝いながら、独立資金を作り始めた「辻村史郎」氏は、画家の道への情熱から次第にやきものの魅力に引かれるようになり、リヤカーの車輪を利用した自作のロクロで茶碗や、花入れなどを作りだしたのだそうです。
結婚してからは、奈良県の人里離れた山奥に、住宅・工房・窯・月見台を自分で作り井戸まで掘ってしまう徹底ぶり、やはり凡人とは違う世界観を持つアーティスト気質なんでしょうね。
近代文化とは異なる、人間本来の暮らしぶりからも「辻村史郎」氏の作品には溢れ出しているのではないでしょうか。
30歳を区切りに、奈良・水間で初の個展を開いた「辻村史郎」氏は、奈良の山奥に面白い陶芸家がいると知られ多くの人が観にくるようになり、陶芸家としての成功を納めていったのだそうです。(ちなみに初の個展は自宅謙工房で行われました。)
そこから40年以上山奥のこの地で作陶を続け、師を持たないオリジナリティあふれる作品を手掛けています。
また元々目指していた画家の経験もあり、絵画や書も描かれていて、才能の豊かさ溢れる天才であります。
辻村史郎氏の作品。
辻村史朗さんの大鉢#庖山 #辻村史朗 #ほうざん #上本町 #魚料理屋 pic.twitter.com/dBCZUBG73r
— 庖山 (ほうざん) (@hozan20200617) March 28, 2021
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〒543-0021
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定休日 月曜日 pic.twitter.com/t3bqws8rKY— 庖山 (ほうざん) (@hozan20200617) April 18, 2021
我流で突き進んだ自由奔放の作品には、豪快な造形美により海外でも高く評価されています。
またハリウッドスターの「ロバート・デ・ニーロ」氏などの名だたる海外セレブからの人気も高く、アメリカやドイツ・スウェーデンの有名美術館にも作品を所蔵されています。
≪アメリカ≫
・ミネアポリス美術館。
・ブルックリン美術館。
・フリーア美術館。
・メトロポリタン美術館。
・サンフランシスコ美術館。
・カンザス大学付属美術館。
・ノースキャロライナ美術館。
・ボストン美術館。
・クラーク財団。
・バーグ財団。
≪ドイツ≫
・ベルリン美術館。
≪スウェーデン≫
辻村史郎氏の絵画。
辻村史朗さんの『シルクロード』を取りに奈良まで✨天神橋で新たにオープンする『おくお』さんに飾ります!#烏盞堂 #うさんどう #usandou #大阪 #器 #食器 #骨董 #天神橋 #うつわ #japan #和 #現代作家 #辻村史朗 pic.twitter.com/z4seKyvEF2
— usando (@usandojapan) February 2, 2018
陶芸だけではなく、絵画の作品も独創的で今まで見たことのないような作風ばかりであります。
九谷焼の赤絵採苗!エルメス時計の文字盤も。
辻村史郎氏の作品価格。
引用:https://shop.gallery-yamahon.com/?pid=150073955
≪井戸茶碗≫ ¥550000円
引用:https://shop.gallery-yamahon.com/?pid=150073955
≪大壺≫ ¥1110000円
陶芸作品の相場は陶芸家によって様々でありますでしょうが、「辻村史郎」氏の作品は、歴史ある陶芸作品と変わらない位の価値があるのではないでしょうか。
辻村史郎氏の工房。
引用:https://tachikichi.jp/contents/web/top/feature/shiro_tsujimura_index/
奈良県奈良市の東部の山中・水間にある「辻村史郎」氏の自宅謙工房。
自ら草を刈り、道をつくり地ならしをして小屋を建て、工房や窯・井戸など生活するのに必要な物を全て自分で切り開いています。
いかがだったでしょうか。
山奥で自然と共存しながら作陶に集中する「辻村史郎」氏の作品には、陶芸作品だけではなく、何か生き方や人生、そして人間の在り方など考えさせられるような気がします。
それだけ、独創的で圧倒的な作品ばかりなのではないでしょうか。
今後更に価値あるものとなっていくはずです。国の宝として、これからも見つめていって欲しいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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