こんにちはSMOKERです。
日本の首都「東京」。
年々東京の人口は増加の一途をたどっています。しかも、世界の都市人口の中でも1位となるほどの人口の多さ!それだけ「東京」に人が集中していることがわかります。
地方は過疎化が進んでいるにも関わらず、首都圏は増加と今後の日本はどうなってしまうのか?と不安になってしまいますよね。
では、そんなに「東京」には魅力があるのでしょうか?私も若い頃に「東京」に住んでみたいと思った事はありますが、何故か東京を飛び越えて「関西」に住み続けてしまっています・・。
それはさておき、「東京」の魅力に魅せられて、独自の視点から約30年も「東京」の写真を撮り続けている写真家「中野正貴(なかのまさたか)」さん。
写真家「中野正貴」さんとは、どんな人物なのでしょうか?迫ってみます。
中野正貴さんのプロフィール。
1955年福岡県生まれの東京在住。 65歳(令和2年現在)。
学歴:武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。写真家「秋元茂」氏に師事。
1980年よりフリーランスとして活動。各種広告、雑誌の表紙などを手掛ける。
2000年に無人の東京を撮影した写真集「TOKYO NOBODY」(リトルモア)」を発表して、映画や文学にも影響を与え注目を集める。
2001年 「TOKYO NOBODY」で日本写真協会賞新人賞を受賞。
2005年には、建物の窓から東京の風景を撮影した写真集「東京窓景」により、第30回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2019年から東京都写真美術館で写真展「東京」を開催している。
昔は、美術大学からカメラマンになるのは稀だったそうです。しかもカメラマンのアシスタントも9か月ほどしかなく、カメラマンとしての修行もほとんど無し。
そして、フリーのカメラマンとして活動を始めた「中野正貴」さんは、カメラ業界の「異端児」だったのではないでしょうか。
そういった感性が他業種にも影響を与えるほどの写真を撮り続ける理由でもあるはずです。
中野正貴さんの作品。
ご紹介いただきました! #中野正貴 #写真展 https://t.co/jvQHkKSX0i
— 中野正貴写真展「東京」 (@tokyophotoex) December 25, 2019
昔と今vol.3
2枚目1991年、中野さんが撮影をした渋谷PARCO前
3枚目先日の様子
渋谷PARCOのリニューアルオープンが間近となり
街の雰囲気も随分変化しました。
先日までフェンスで囲まれていた区画もフェンスがとられ
真新しい建物がお目見え。
約30年でここまで街は姿を変えてしまうんですね pic.twitter.com/cl9MaU2mM1— 中野正貴写真展「東京」 (@tokyophotoex) November 11, 2019
昔と今vol.1
2枚目・・・中野さんが2000年に撮影をした代々木のNOBODY。
3枚目・・・つい先日の代々木。たくさんの人が行き交う代々木駅の交差点付近。
誰もいない瞬間を想像することはあっても、
それが現実になるなんて。#中野正貴 #東京 #写真展東京 #TOKYO pic.twitter.com/hyDkbKuCtt— 中野正貴写真展「東京」 (@tokyophotoex) October 21, 2019
変化を続ける「東京」を30年以上撮影し続ける「中野正貴」さんの作品には、誰もいない都市そのものの表情を探るべく撮られています。
人のいない街並みにとても静観さと、哀愁を感じられると私は思います。
次回の作品もまた、人とは違う視点からの撮影に期待したいと思います。
中野正貴さんの使用カメラ。
引用:WHO IS MAGAZINE
デジタルフォトが全盛ではありますが、あえて大判と言われる8×10カメラを担いで撮影に向かうという「中野正貴」さん。
8×10カメラとはエイトバイテンカメラといわれ、とても大型のカメラで三脚に取り付けなければならない事と、フィルムも大型になるため1枚1枚フィルムをセットして撮影するスタイルとなります。
ほとんどの作業を手動で行わなければならないカメラではありますが、見た目も美しい木材や金属などが使われる事もあり、愛好家には人気が高いカメラだそうです。
水中カメラマンにも注目!
中野正貴さんはなぜ無人の東京を?
当時、自分の写真集を作りたいと思っていた「中野正貴」さんはなぜ、無人の東京を撮ろうとしたのでしょうか?
中野さんは、人は自分が考えた事がないものを提示されても「そうなんだ」となるけど、逆に、考えたことあるけどやってないことを提示されると「やられたな」といった感覚になると言っています。
本当に、なるほどなと思わせてくれます、そういった若干の悔しさを残しつつの作品がまた「中野正貴」さんの魅力なのかもしれません。
根底には、誰もいなくなった瞬間の東京を撮り続ける理由として、単純に本人が「無人の東京」を見てみたかった事が大きな理由なようです。
誰もいない東京となれば、無機質で冷たい感じがしそうですが、昔の街にはそれぞれ建物を作った人達の思いが滲み出ている。今の時代では、ビルそのものの個性が失われている事を残念がられています。
やはり偉大な作品には、作る人達のちょっとした疑問やふとした時の考えが反映されている事が多いように感じます。
これらが伴った時に人の興味を引く作品になる事は間違いありません。
そんな「気付き」の作品で、見たかった事を表現してくれている「中野正貴」さんは偉大です。
いかがだったでしょうか。
今まで街に人がいなくなるなど、映画の世界だけだと考えていましたが、実際近年に起こってしまいましたよね。
そんな人のいない大都市を取り続ける「中野正貴」さんには、以前からこういった風景が見えていたのでしょうか?
また静まりかえった街並みの幻想的な姿には、不思議な感覚を覚えます。
今後も「中野正貴」さんの写真に取り憑かれた1人として追い続けてみたいと思う私でした。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
コメント