こんにちはSMOKERです。
小学校の授業の一環でもある「書道」。
昔に比べると、この日本の書道文化が盛んに行われていないと感じるのは私だけではないはずです。
昭和の時代の習い事といえば「書道」か「そろばん」といっても過言ではなかった時代、私もどちらも習い事として通っていた時期があります。
筆・硯・墨汁・文鎮と子供心に何かかっこいいと思わされた記憶があります。
その中でも「筆」に関しては何の動物の毛を使うのか?または持ち手の素材の種類など、1本の「筆」の中に作り手のどんな思いが込められているのだろうかと気になり調べてみました。
江戸時代から200年以上続く伝統工芸「豊橋筆」と作り手の「山崎亘弘(やまざきのぶひろ)」さんに迫ります。
山崎亘弘さんの人物像。
豊橋筆の伝統工芸士、山崎さんの工房「嵩山工房」を訪れました。私が毎日愛用している筆はここで作られています。最近は原材料の調達が難しいとおっしゃってました。後継者も少なく、高品質の筆の生産が今後も長く続いて欲しい。 pic.twitter.com/2nDq5SJ0Xb
— 渡邊ちょんと@水墨画 (@CHONTO3) April 23, 2019
1942年愛知県豊橋市出身。 78歳(令和2年現在)。
得意な技法:イタチ筆各種、面筆、蒔絵。
1996年に伝統工芸士に認定された「山崎亘弘」さんは、2年後の1998年に「筆の里嵩山工房(すせ工房)」を開きます。
職人歴60年を誇る筆作りの名人でもあり、学校での講演や「豊橋筆」の技術を生かしたペットの毛を使用するチャームなど「豊橋筆」の普及に務めています。
一時は、「豊橋筆」を製作する伝統工芸士は50名いたが、現在では13名ほどで、平均年齢も60歳を超えているそうです。
書道用の高級筆の約80%は豊橋で製作したものといわれており、日本の筆文化存続に関わる重要な問題となっております。
しかし「山崎亘弘」さんは、その普及や後継者問題のために新たな取り組みをされています。
それは「豊橋化粧筆」。
「山崎亘弘」さんの書道用筆や絵筆で培った毛の知識にメイクアップアーティストの「soah」さんの肌の触り心地やメイクの仕上がりなどの経験が加わったメイク用の筆の作成により、後継者育成や伝統の技を次世代に繋げていく取り組みもされています。
今の時代日本の素晴らしい伝統技術が衰退しているのは筆だけに限らず、全ての伝統工芸にいえるはずです。
昔からの、匠の技と現代のものを掛け合わせる取り組みは素晴らしく、今後の伝統工芸の発展には必須となるのではないでしょうか。
海外からも注目の高い、日本の伝統工芸を守るために若手の育成に本気で取り組んでいかなければならないと改めて思わされます。
豊橋筆の由来。
#筆の里 #嵩山工房 #豊橋市
伝統工芸品 #豊橋筆 は水を用いた練り混ぜの技法で、墨になじみやすく、滑るような書き味が特徴の筆🖌筆の里 嵩山工房では、伝統工芸士の作業を間近で見学できるほか、筆作り体験ができますよ🙌🏻https://t.co/zlhM5TbC5q pic.twitter.com/lRVhu9IwF9— Aichi Now【愛知の観光情報】 (@AichiNow_jp) May 8, 2017
豊橋筆の歴史は古く、200年以上前の江戸時代から始まったとされてます。
江戸時代、豊橋は吉田藩7万石の城下町だったそうで、吉田藩の財政難だった際に、下級武士が内職として始めたのが「豊橋筆」だったそうです。
豊橋が山間部にあり、筆を作るための材料を簡単に調達出来る事ができ、また東海道五十三次の宿場町でもあったため、その筆は全国に広まっていったそうです。
嵩山工房で作られる筆の種類。
書道筆
200年以上受け継がれた匠の技により、一本一本手作りで作成された伝統工芸品豊橋筆。国産の赤天尾(馬)を使用。
画筆
線を使わず、直接毛筆のふくらみを生かして描く使い方。水墨画によく使われる。
専門筆
穂先が細く、繊細な線が描ける。
化粧筆
厳選された毛と、極上の肌触を追求した逸品。
ペット記念筆
ペットの毛で作る世界でひとつだけの宝物。
引用:筆の里嵩山公房
伝統工芸の「金継ぎ」
嵩山工房の場所。
いかがだったでしょうか。
少しずつ失われつつある伝統工芸品、それを守るために様々な活動をしなければならない伝統工芸士「山崎亘弘」さん。
日本の歴史ある文化のためにグローバル化も良い事ではありますが、日本国全体で守って行かなければならないのではないでしょうか。
私に出来る事といえば、とにかく世間に知って貰いたい気持ちが1番にあります。
もっと今の伝統工芸品を世間様に知って貰い次世代に残していかなければない事は間違いありません。
今後も、伝統工芸士「山崎亘弘」さんと伝統工芸を応援し続けます!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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