こんにちはSMOKERです。
女の子の習い事としても人気の高い「バレエ」。
歴史も古く、西ヨーロッパが発祥とされています。素人の私には「くるみ割り人形」くらいしかわかりませんが、一般的には「バレエ」のイメージはどんなものなんでしょうか。
「バレエ」といえば、女性のイメージがあるかもしれませんが、男性バレエダンサーの存在も、いつぞやのコーヒーCMで「熊川哲也は知っている」のフレーズがとてもインパクトがあり知っている方もおられるかと・・・思います。
そのCMによって「熊川哲也」さんが男性のバレエダンサーという事を、私は知りました。
圧倒的に女性のバレエダンサーが多い中、男性ダンサーの活躍には、何か目に見張るものがあります。
そんな男性バレエダンサーの中に、今だに内戦の続くシリアで育ち「バレエ」を通して戦うダンサー「アマハド・ジュデ」さんがおられます。
国際的ダンサーになった「アマハド・ジュデ」さんとはどんな方なんでしょうか。
アマハド・ジュデさんの人物像。
1990年シリア出身。 31歳(令和3年現在)。
職業:ダンサー・振り付け師。
アマハド・ジュデさんは父のパレスチナ人と母のシリア人との間にパレスチナ難民キャンプで生まれます。
父からは、バレエダンスを猛烈に反対され、シリアの内戦やイスラム国からの脅威にも屈する事なくバレエを続けます。
2016年10月に、オランダ国立バレエの援助を受け、内戦下のシリアからオランダに移り住んだそうです。
2017年以降、アムステルダムを拠点に、国際的に活躍しています。
ヨーロッパを周って世界中の難民を支援するイベントでダンスを披露したり、オランダの難民キャンプでも子供達にバレエのレッスンを開いたりと、難民生まれの自分を通して、世界中の難民の方々に夢を叶えられる事を理解して貰える活動をされています。
2019年には、ノルウェーのクリスチャンサンドにある劇場で新作の“Like and Shar”の創作上演に主役の一人として、そして振り付け師として貢献されています。
凄く過酷な状況下で生まれ育った「アマハド・ジュデ」さんが夢を叶えた事により、各国の難民達に勇気と希望を与える姿には感動しかありません。
日本において、このような内戦や、イスラム国の脅威にさらされながらも活動続けられるか疑問ではありますが、まだまだ世界には不遇な境地に置かれている方がたくさんおられる事を知っておかなければならないと思います。
バレエを始めるきっかけ。
8歳の頃に学校の発表会でバレエを見たときに、バレエの世界観に引き込まれ、気が付くと一緒に身体が踊っていたそうです。
その時まで、バレエ自体全く知らなかったという「アマハド・ジュデ」さんは、これこそ自分のしたい事だと衝撃を受けたといいます。
しかし、自分の育った難民キャンプでは、バレエは女性がするもので、男性が踊るなどもってのほかだったそうで、そこで「アマハド・ジュデ」さんは、毎日部屋の鍵をかけ、こっそり家族に見つからないように練習していたようです。
16歳になった時、バレエのアカデミーに合格し、本格的に学び始めました。
レッスンを受けた時に初めて、自分自身の価値を見出す事が出来た「アマハド・ジュデ」さんは、「一生を通してバレエを踊る!」と心に誓ったそうです。
生きていく事だけでも大変な状況下で、一つの光を見つけ、それだけを見続ける純粋な気持ちが本当に伝わって来ます。このような気持ちにさせる「バレエ」の魅力、そして踊りとは素晴らしいものですね。
ロシアで修業する日本代表体操選手。
アマハド・ジュデさんなりの戦い方。
シリア出身のバレエダンサー、アハマド・ジュデの半生を描いたドキュメンタリー「ダンスか死か アハマド・ジュデの日常」、NHK BS1で2020年6月25日放送 https://t.co/W9wVL01jOV
— バレエニュースダイジェスト (@balletnewsjpn) June 23, 2020
アマハド・ジュデさんは自分の国の美しいものに責任を感じているといいます。
自分なりの戦い方を考えると「ダンス」しかないと考え、戦時中の状況下でも踊る。
それが、アマハド・ジュデさんの戦い方とおっしゃっています!
アマハド・ジュデさんの現在。
現在アムステルダムを拠点に活動されているアマハド・ジュデさんではありますが、世界中の舞台を踏みたいといいます。
それは、学ぶためとの事で、常に探究心と追求心を忘れていない事といえます。周囲の全ての物事から吸収し、自分の国の助けになる力をもっと身に付けたいそうです。
なんとも愛国心が強く、自分以上に母国の事を考えられている素敵な方です。
今の日本人に欠けているものを全て備えているように感じるのは私だけでしょうか。
将来は国立シリア・バレエを立ち上げると目標を掲げ、日々取り組んでいるそうです。
いかがだったでしょうか。
全てにおいて、自分の現状と比べると何と緩い環境で生活していたのだろうか?と自問自答させられます。
まだまだ世界のどころかで戦争が繰り広げられ、たくさんの夢や希望を持つ子供達の光を奪う残酷な状況の地域もあります。
そんな状況下であっても国のためを思う「アマハド・ジュデ」さんの活動が、素晴らしすぎてどうしようもありません。
世界平和のため、未来ある子供達のために今後の「アマハド・ジュデ」さんの行動には目が離せません。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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