引用:JIZAI 満田晴穂展
こんにちはSMOKERです。
夏といえば、何を想像されますでしょうか?
暑い!・海!・キャンプにバーベキュー・そして『昆虫』ではないですか?
カブトムシ・セミ・とんぼと!小学生時代、なんと格好の良い生き物なんだろうと、夢中になって野山に採りにいったものです。(田舎育ちがバレてしまいます)
そんな、『昆虫』や甲殻類や龍などの実在しない幻獣まで、まるで生きているかのように、「自在に」各パーツを動かす事が出来る金属工芸品をご存じでしょうか?
プラモデルとは違い、男の子にはとても興味深い金属のメカメカしさと重厚感!
そして、リアルな可動と外見、そんな作品を生み出す「満田晴穂(みつだはるお)」氏。
では、「自在置物作家」といわれる自在置物と満田晴穂氏とはどんな人物なのでしょうか?
自在置物作家
冒頭でも触れましたが、昆虫や蛇、甲殻類・龍などの様々な生き物を金属でリアルに再現する作家です。
各パーツが『自在に』に動かせ、本当に生きているかのように、動かす事の出来る置物を作る芸術家。
女性には、少しわかりずらい感覚かもしれませんが、男性にとっては、まさに「お宝」にしても良いほどの逸品になる事は、間違いありません!
実在する生き物や幻獣たちが、昔流行った「超合金」の玩具より、細かな部分まで自在に動かせるとあっては、男心をくすがれない人はいないと言っても、過言ではないのではないでしょうか?
また、現代に始まった技巧や技術では無く、古くは江戸時代中期から、この技巧・技術が伝わったとされています。
戦国時代の乱世の世の中から、徳川家によって平定した太平の世の中で、職を失った「甲冑師」によって、生み出された技術と言われています。
それ以降、伝統工芸として色々な技術の継承を繰り返し、現在のような伝統工芸品として現在に伝わります。
明治時代以降、作品が海外に渡る事が多く、中々日本国内では、日の目を浴びる事がなかった『自在置物』今後注目の工芸品です!
作家の満田晴穂さんの素性は?
【🎙️出品者インタビュー】
「図鑑展Wonderland!」で図鑑に止まる自在置物の注目作が人気の工芸作家・満田晴穂さんにお話を伺いました!当日は満田さんのアトリエを訪問し、驚異的な超絶技巧が生み出されるアトリエ内での貴重な制作風景も取材。ファン必読のレポートです!https://t.co/jqTSg892eY pic.twitter.com/MTcFZTyRUt
— 藝大アートプラザ【図鑑展Wonderland!】10/9-11/28 (@artplaza_geidai) October 23, 2021
1980年、鳥取県生まれの千葉育ち。
小さな頃から野山が遊び場の大の昆虫好き。
4回の浪人生活を経て「東京藝術大学」に入学、在学中に、自在置物氏・冨木宗行氏に出会い、自在置物が現代まで継承されている事に感銘を受けて、弟子入り。
在学中より制作していた自在置物が、平成21年の本格デビュー展より注目を集める。
個展を開催すると、販売の抽選に100人の行列が出来るほどの人気。海外でも個展を開催している。
プラモデルとゲームをこよなく愛する40代。
趣味がそのまま、仕事に通じている事がとても素晴らしいですね!
同年代には何かと共感が持てる所があり、自在置物作家でなければ、普通のおっさん的な所が更に興味を惹かれます。
また、作品の中には、本物でさえそこまで見るか!?というほどの再現がなされ、オニヤンマ(とんぼ)の口の中まで金属で精密に作られています。
満田晴穂氏の作品は、「たまたま金属で生まれてきた命」と例えられるほど、細部まで忠実に再現されています。
作品の価格は?
魅力的な作品ばかりですが、やはり値段は・・・・・
ネット販売や店頭販売はされていないようです。
販売は個展に足を運び購入可能です。会場内での抽選販売が基本となっているようです。
陶芸家が作る陶器の「自在置物」。
個展はいつ?どこで?
近々の個展は、JIZAI 満田晴穂展
期間:2020年7月22日(水)から2020年7月28日(火)
会場:日本橋三越 本店6階 美術工芸サロン
住所:東京都中央区日本橋室町1‐4‐1
最近2年間で制作された、25点の作品が展示される。
蝶やクワガタの人気昆虫や、アブやゲジゲジのような複雑な造形技術を要する作品まで出展!
まとめ
日本の伝統工芸には、まだ知らないものが沢山あるのだと感じます。
中々後継者に恵まれず、衰退している伝統工芸が目立つ現代に、新たな技術や技巧を取り入れ、後世に残そうとする「満田晴穂」氏を応援していきたい。
そして、細部にわたり、生きているかのような「自在置物」という伝統を残して行って欲しい。
値段は、手の届かないほど高価ではなく、思わず欲しい!と思ってしまうほどの魅力があります。
今後もこの「自在置物」を、皆さんも注目して頂きたい!
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