こんにちはSMOKERです。
子供からお年寄りまで広いお風呂にゆっくり浸かる癒しの喜びは格別ですよね!
小さいお子さんは思わず泳いでしまい、大人達は日頃の疲れを癒す「銭湯」。
最近では、スーパー銭湯が各地にあり、昔ながらの「銭湯」も少なくなったように感じます。
では「銭湯」といえば、何を思い浮かべるでしょうか?人によって意見が異なるでしょうが、やはり湯船の背景「富士山の絵」ではないでしょうか。
今では、ほとんど見る事がなくなってしまった「銭湯の絵」ではありますが、あの壮大で絶景な絵をもう一度「銭湯」で見たいといった方も多いはずです。
そんな銭湯の背景画を描き続けて60年以上、しかもまだ現役でお仕事されている「丸山清人(まるやまきよと)」さんという銭湯背景画絵師がおられるのです。
では「丸山清人」さんと、銭湯背景画絵師としての在り方に迫ってみます。
丸山清人さんの人物像。
#銭湯絵師 の丸山清人さん。11月28日は、丸山さんが絵を描かれる様子を直接見られるイベントがあるそうです!銭湯絵師は日本に数人しかいない職業。貴重な機会なので、お知らせでした♪(き)
▶️丸山清人さんインタビュー(ほぼ日) https://t.co/mNNJtZlLoy
▶️イベント https://t.co/5jvTiPNr7x pic.twitter.com/NK9B7BigPQ
— ほぼ日刊イトイ新聞 (@1101complus) November 14, 2018
1935年(昭和10年)東京都杉並区出身。 85歳(令和3年1月現在)。
職業:銭湯背景画絵師(ペンキ絵師)。
日本に3人しかいない、ペンキ絵師の1人でもあり他の2名は「中島盛夫」さんと「田中みずき」さんであります。
1935年東京都杉並区の高円寺で生まれた「丸山清人」さんは、小学校1年生のときに山梨県に疎開され、高校まで過ごしたそうです。
時代を感じますが、疎開するという事は戦争の影響もあったのかもしれません。激動の時代を生き抜いてきたんでしょうね。
1953年、18歳の時に、父が働いていた叔父が経営する背景広告社に就職され、25歳の若さで独立されました。そこから、東京都内の銭湯の背景画を手掛けるようになったそうです。
45歳の時に丸山工芸社を立ち上げ、銭湯以外にも個人宅や店舗、病院に老人ホームなどの風呂場にも背景画を描くようになり、イベントなどライブペインティングも行うようになったようです。
昔ながらの「銭湯」が減っていく中でも、他の場所に背景画の道を切り開いていった先駆者ではないでしょうか。
今まで描いた作品数は10000枚を超え、銭湯背景画絵師の中でも最年長となっております。
自宅の風呂場であの背景画がみれたら幸せを感じてしまうと思う私です。
銭湯背景画絵師とは?
ペンキで描かれた、銭湯で見かける壁絵を描くのが銭湯背景画絵師であります。
最初の富士山の壁画は、「川越広四郎」さんによるものだそうで、1912年までさかのぼります。
本来は子供達を楽しませるために描かれたのが発祥と言われています。
日本人にとって象徴的な富士山が描かれることが多いようですが、山や田舎風景も見られます。
しかし、銭湯背景画絵師が描かれない絵もあるそうで、赤い紅葉は秋になると葉が落ちるから描かない、そして猿も去ってしまうので描かないのだそうです。
ほんのちょっとした事かもしれませんが、粋でカッコいいお仕事ですよね。
リアルな色鉛筆画を描く女性!
丸山清人さんの師匠や弟子は?
師匠と弟子#朝日湯 #新潟市 #ペンキ絵#銭湯絵師丸山清人 #勝海麻衣#にいがた銭湯ものがたり pic.twitter.com/KbtKT0UN67
— 新潟浴場組合♨銭湯の組合 (@niigata268) September 18, 2018
丸山清人さんのお師匠さんは、叔父の「丸山喜久男」さんだそうで、絵がとても上手で、描くのが早かったそうです。
これまで10000枚以上描いた背景画がありますが、どれひとつとして師匠には、追いつけていないと言います。
やはり師匠を超える事は、どの世界でも並大抵の事ではないのでしょうね!
また弟子として以前話題になった「勝海麻衣(かつみまい)」さんがおられました。
東京藝術大学院に在学しながらファッションモデルもする彼女ではありましたが、盗作疑惑が浮上し、「丸山清人」さんとの師弟関係は解消されています。
「丸山清人」さんにとって今まで初めての弟子だっただけに、ショックも大きかったのではないでしょうか。
丸山清人さんの個展は?
現在では、銭湯絵師は数えるくらいしかいらっしゃらないそうです。
83歳で現役の銭湯絵師 丸山清人さんにペンキで描いて頂いたのが、こちらです。
銭湯絵をアートとしても鑑賞出来るサイズに描いて販売もされています。
二つの富士山も、もしかしたら #丸山清人 さんの仕事かもしれません。 pic.twitter.com/GkRA1SdxSe
— satoshi shimada (@maruomaruo) May 27, 2020
今までたくさんの個展やイベントを行って、現在も進行形という、まだまだ現役の銭湯背景画絵師であります。
・江戸川アートミュージアム 銭湯背景画展示。
・京王プラザホテル 「芸術と文化の山 富士山を味わうフェア」にて
ライブペインティング・作品展示。
・東京日比谷 帝国ホテル「牡丹の間」にて
ライブペインティング。
・羽田空港 「羽田空港から銭湯文化を世界に発信!」にて
ライブペインティング・絵画教室を開催。
・牛乳石鹸主催 「日本のお風呂っていいな!」にて
ライブペインティング。
・ホテル雅叙園 「和のあかり×百段階段 2017」にて
銭湯屏風展示。
・雪印コーヒー主催 「雪印コーヒーの湯」にて
イベント。
・ホテルニューオータニ 銭湯教室・銭湯ライブ
ペインティング。
いかがだったでしょうか。
85歳となったら今でも、最年長現役として活躍されている「丸山清人」さん。
銭湯背景画に対する熱い思いと、後世に残していかなければならない使命感がとても感じられます。
「丸山清人」さんの活動によって、銭湯以外の場所で、慣れ親しんだ背景画を見れるようになればと思います。
どの職人さんも後継者不足と問題になっておりますが、最後まで現役であり続ける姿に元気を貰います。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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