こんにちはSMOKERです。
日本の文化には欠かす事の出来ない「着物」。
現代では「洋服」が主流の時代ではありますが、今でも「着物」を着る機会は多々あるかと思います。
特に、冠婚葬祭や成人式には欠かす事は出来ませんよね。
着物には、「染めの着物」と「織の着物」があるのはご存知でしょうか。
中々男性目線ではわかりにくいかもしれませんが、簡単にいうと、織った白い反物を染めて作られたものを「染めの着物」あらかじめ染めた糸をを織って作られたものを「織りの着物」と呼ぶそうです。
「染め着物」の染めの技術には沢山の伝統ある技術があります。その一つに「墨流し」といった「染め」の技術があります。
そんな伝統技術「墨流し」と墨流し職人「山崎一裕」さんとはどのような方なのでしょうか?
山崎一裕さんの人物像。
夫婦で墨流しの工房をしている「山崎一裕」さんは、京都府南丹市出身の京都市在住。
学歴:立命館大学卒業。
墨流しで着物を中心に、ストールや革などいろいろな素材にも墨流し染めにチャレンジする職人さんであります。
時代にあった色や柄や複合技法で、墨流しの新たな可能性を広げ着物以外の「染め」もしているそうです。
職人さんといえば、頑固なイメージがありますが「山崎一裕」さんの柔軟な姿勢と伝統技法の掛け合わせで、新たな見方の出来るものが沢山生み出されているのではないでしょうか。
墨流し職人も現代では全国に数名しかおられないといいます。時代に合わせた作品で守っていかなければならない伝統技法といえます。
伝統技法「墨流し」とは?
引用:染色工房 墨や
現代では色々な色や新たな技法を取り入れて多種多様の文様がありますが、根本の「墨流し」とは、墨汁を水に垂らした際に出来る模様。そしてその模様を染めたものというのだそうです。
歴史としては、平安時代、水面に墨や松ヤニを浮かべその柄を和紙に写し取り和歌をしたためて楽しんだという貴族の遊びから始まったそうです。
小学生の頃、絵の具を使ってマーブル調の柄を画用紙に写した記憶がある方もおられるのではないでしょうか?
今考えると物凄く歴史ある技法を学校で教えていたのだと驚かされます。
またその技法を着物の染めに使う日本の伝統技法にはあっぱれですよね。
山崎一裕さんの墨流し。
全長16メートルにも及ぶ水槽に水と染色用の糊を混ぜた液を張り、エアブラシで模様をいくつも重ねていき模様を作る。
その模様を反物に少しもずらさず写す作業を行なっております。
引用:かわむら呉服店
筑前琵琶修復師のイタリア人。
染色工房 墨や。
引用:染色工房 墨や
「染色工房 墨や」は、京都の西北部にある「鳴滝」の染工場をリノベーションした、新しい染め工場の施設にあります。
他の「染め」の技法の工場でもあり、「染め」の複合施設工場のようになっております。
「川友工芸」・「創作小倉」・「墨や」・「薗部染工場事業部」といった伝統的な技法と新しい知恵が集まっております。
住所:〒616-8255
京都府京都市右京区鳴滝音戸山町10-24
web:鳴滝創作工房
いかがだったでしょうか。
平安時代から続くといわれる「墨流し」の技法を芯の部分は変えずに新たな技術を取り入れて現代に残す「山崎一裕」さん達、職人の奮闘には頭があがりません。
年々着物の需要も下がっていると聞きますし、伝統技法の縮小も問題となっていますが、時代に合わせた取り組みで後世に残して頂きたいと願います。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
コメント