福島武山が作るエルメスの文字盤。作品や工房は?弟子はいるのか?

こんにちはSMOKERです。

日本の伝統工芸でもある「九谷焼」。

石川県南部の地域で生産される色絵の磁器ではありますが、その「五彩手(九谷五彩)」という色鮮やかな上絵付けは、独特で華やかさが目を惹きます。

その中でも特に赤1色とした細かな描法の「赤絵」の「九谷焼」はとても繊細で立体感のある存在に圧倒されてしまいます。

そんな「赤絵細描(あかえさいびょう)」という赤絵の具で描く技法は、絵付け職人が減少していると言います。しかし、その先人たちの残した良い作品を師として、長年研究しその技法を習得した方がおられます。

その偉大な方は「福島武山(ふくしまぶざん)」氏でありますが、あのフランスの老舗ブランド「エルメス」の腕時計の文字盤を描くほどの世界的に有名な方でもあります。

日本の伝統工芸を世界にそして後世に残していこうとする「福島武山」氏に迫ってみます。

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福島武山氏の人物像。

「金沢屋工芸館」九谷焼 赤絵細描の世界

1944年石川県金沢市出身。  76歳(令和3年3月現在)。

職業:陶芸家。伝統工芸士・九谷焼作家。
   九谷赤絵細密画の第1人者。

学歴:石川県立工業高校デザイン科卒業。

24歳でご結婚され、石川県能美市佐野町に移住したという「福島武山」氏は、絵付け職人であった義母の仕事を手伝った事から始まったといいます。

その工房の主人から「赤絵細描」を勧められ、以来50年以上も迷いなく「赤絵細描」一筋にやってきたそうです。

「福島武山」氏は師を持たずに、先人達の素晴らしい作品を研究し、赤絵として古くから描かれてきた「唐人」や「竹林の七賢人」といった画題の他に、赤単一色で立体的に表現すり独自のデザイン開発にも取り組んでいるそうです。

ご高齢になった今でも、創作意欲は衰える事がなく、日本の伝統工芸士の鏡のような存在でもあります。

師匠がいないからこそ、固定観念に縛られない独自のデザインが生まれてくるのでしょうね。伝統工芸に限らず、昔や今日にも関係ない創造性とは素晴らしいですね。

福島武山氏の赤絵細描とエルメス。

エルメスといえば、馬具工房としてスタートしたゆうめいな老舗ブランドでありますが、腕時計の分野でも独自の世界観を持つ欠かせないブランドにもなっているといわれます。

そのエルメスから「福島武山」氏に、時計の文字盤の絵付けの依頼があったのです!

それだけ繊細な「福島武山」氏の赤絵は世界のデザイナーからも注目されているのですね。

「福島武山」氏は「駒くらべ」といった、良馬と騎手の技術や作法を競い合う古式競技の風景をモチーフとして決め、絵付けを行いました。

日本とフランスの伝統工芸の融合した作品は芸術品としか言いようがありません。

福島武山氏の作品。

白磁に向かって集中して無心に筆を走らせる時が一番の幸せを感じるという根っからの職人「福島武山」氏ではありますが、赤の絵の具が1番細く描け、長く描けるムラが出ない絵の具だそです。

その素晴らしい「赤絵細描」は、線の細かさは勿論の事、立体感が凄いのです!

石川県「輪島塗」の伝統工芸もフランスと融合!

福島武山氏の工房。

「福島武山工房」

住所:〒923-1112
石川県能美市佐野町ヲ46

電話:0761-57-2800

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福島武山氏の弟子は?

福島武山氏は、1984年に開校した「九谷焼技術研修所」で講師を始めた事を機にお弟子さんをとりはじめたそうです。

今では10名ほどのお弟子さんがおられ、不思議と女性の方が多いのだとか・・。「福島武山」氏は言います「職人として食べていってほしい」と。

伝統工芸の職人が減少している事が問題でもありますが、「福島武山」氏のような、教える・伝える側の人間が少ないのもあるのでしょうね。

日本の素晴らしい伝統工芸が廃れてしまわないように国ぐるみで助けていかなければならないと改めて思いました。

いかがだったでしょうか。

海外ブランドとの共同作品を通して日本の伝統技術を世界に発信する「福島武山」氏の素晴らしい作品達には、技術だけではない、思いがたくさん込められているように感じます。

また後継者育成に積極的に取り組まれている事もあり、縮小の一途を辿る伝統工芸に勇気と元気を与えてくれている事に感謝の気持ちしかありません。

今後も末永く元気に新たな作品と後継者を誕生させて頂きたく思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

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