こんにちはSMOKERです。
レトロやモダンといった言葉がピッタリの洋館。
幕末から昭和初期の時代に日本の各地で建築されたといいます。
日本人の大工・宮大工や左官職人が、西洋人の建築家が設計した建物を参考に見よう見まねで建てた西洋風の建物から、正式に西洋建築を学んだ人物が建てたものまで、多数現存しています。
私の感覚からすると、和と洋が混じりあったような建物も洋館なのかな?といったイメージです。
しかし、重要文化財になる建物がほとんどで、今後も大切な建築物として後世に残していかなければならないのも確かです。
そして、そんな歴史ある洋館を譲り受け、カフェとして復活させた女性「久保愛美(くぼなるみ)」さんが気になり調べてみました。
では、歴史ある洋館「カフェおきもと」と「久保愛美(くぼなるみ)」さんに迫ってみます。
久保愛美さんの人物像。
引用:人生の楽園
神奈川県横浜市出身という「久保愛美」さん(53歳)は医療予備校の職員だった時に結婚、2人の娘にも恵まれます。
その後旦那さんの勤務する病院に近いという事で、国分寺市に引っ越しマイホームを建てたそうです。
そこからの出会いが「久保愛美」さんの転機となります。
久保愛美さんと「沖本邸」の出会い。
重ねた思い 薫る一杯を 国分寺「沖本邸」改装のカフェオープン https://t.co/EWNBhvPs1T
沖本邸に長く住んでいた姉妹と交流を続け、介護も無償で引き受けた久保さんが譲り受けた。周囲には取り壊しを勧められたが、久保さんは「二人が大切にしてきた家」と保存を決め、私財で改修してきた。
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) October 5, 2020
2002年に、久保さんご家族が国分寺の「沖本邸」の近所に家を建て、沖本邸に住む姉妹にあいさつに行ったことがきっかけとなり親交が深まっていきました。
当時の隣の洋館「沖本邸」に住む、沖本京子さんと智子さん姉妹は共に80代ということもあり、「久保愛美」さんを含め、ご家族ぐるみで食事をしたり、旅行に行ったりと交流を深めていったそうです。
沖本京子さん智子さん姉妹は、姉が医師、妹はピアノ講師を務め、父が大切にしてきた家を大切に守って来たそうです。
しかし、姉妹には後継ぎがなかったようで「久保愛美」さんが無償で介護をするようになったといいます。久保さんは、自分達家族以外に近所付き合いをしていなかったようで心配に思い親身に接していました。
ご近所付き合いで、家族以上の付き合い方をする「久保愛美」さんの優しさや責任感には驚きです。
今の時代は各家族が当たり前ではありますが、こういった出来事がある事に、何か古き良き時代を感じます。そして今でもこういったご近所付き合いが出来る事に嬉しさも感じさせられます。
そして、2013年に病気で入院した沖本京子さんから「沖本邸」の相続を持ち掛けられ、引き受けたそうです。
沖本邸の歴史。
沖本邸は、広島県出身の貿易商の「土井内蔵」さんの別荘として昭和7年(1932)に建築されました。
設計は土井氏の甥で建築家の「川崎忍」氏によって作られます。
その後、昭和12年(1937)に土井氏と同郷の「沖本至」氏が自宅として譲り受け、和館を沖本氏が別棟で増築した事が調査で判明しています。
沖本邸は、市内に現存する最古の別荘建築・洋風建築として、2020年10月に洋館・和館どちらも国有形文化財に申請しています。
床や窓、キッチンも建築当時のままだそうで、中々見る事が出来ない当時の生活を体感出来る場所でもないでしょうか。
引用:タウンファクトリー
沖本邸をカフェにした意図は?
沖本邸を相続したものの、多額の修繕費が掛かる事もあり、周囲からは取り壊しを勧められた。
市の調査により歴史的な価値や沖本姉妹がこの家を大切にしてきた気持ちを組むと取り壊す事が出来なかったそうです。
しかし、国有形文化財に登録されていても、改修費や固定資産税の公的補助はほとんどなく、カフェ経営で保存費用を捻出しようと考えました。
カフェの開店には、沖本智子さんとも話し合い決めたといいます。
カフェをオープンのために「久保愛美」さんは、カフェの専門学校にも通い、洋館に合うランチや多様なスイーツ&ドリンクを提供し、「沖本邸」を維持するために奮闘されています。
血縁ではないにしろ、ここまで親身になって思い出のある、そして思い入れのある邸宅を守っていこうとしする「久保愛美」さんの心の広さには感動させられますよね。
動物性食品を使わない「ヴィーガンパン」。
カフェおきもとメニュー。
ランチとカフェが楽しめる「カフェおきもと」。
〒186-0003
住所:東京都国分寺市内藤 2-43-9
営業時間:11:00~17:00
ランチ:11:00~14:00
カフェ:14:00~16:00
定休日:火曜日・水曜日・木曜日
・ランチメニュー。
・スウィーツ。
引用:カフェおきもと
いかがだったでしょうか?
近所付き合いの方から、国有形文化財になるほどの邸宅を譲り受けてしまうほどの人望と優しさ。
そして、次世代まで、この歴史を個人で残そうとする「久保愛美」さんの行動には心打たれてしまいます。
是非「カフェおきもと」に訪れてみたいものです。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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