こんにちはSMOKERです。
挨拶周りや粗品・結婚式の引き出物など何かと挨拶周りに利用される「お菓子」。
誰かに渡すとなると普段食べる「お菓子」とは違い、上品な物を!と考えられるはずです。
焼き菓子・和菓子・洋菓子と様々なお菓子がありますが、結婚式の引き出物として定番なのは「バウムクーヘン」ではないでしょうか。
上品なお菓子としても定番のお菓子「バウムクーヘン」。最近ではコンビニでも見かけるようになりましたよね。
さてこの「バウムクーヘン」ですが、元々はドイツ発祥のケーキとご存知でしょうか?
日本に「バウムクーヘン」を伝えたのは、ドイツ人の「カール・ユーハイム」氏。
老舗洋菓子メーカー「ユーハイム」の創業者でもあります。
では「カール・ユーハイム」氏とはどんな方なのでしようか?そして洋菓子メーカー「ユーハイム」に迫ってみます。
カール・ユーハイムの人物像。
【ユーハイムの歴史をご紹介いただきました】
今日はお菓子ではなくて、歴史のお話です◎ 掲載いただきました!https://t.co/NipYKEWZiW— ユーハイム公式 (@juchheim_1909) August 15, 2020
時代は第1次世界大戦の1914年、日本はドイツが中国に持っていた権益を狙って大戦に参戦し、山東省・青島を占領したといわれています。
この地で「バウムクーヘン」が評判の喫茶店を営なんでいた「カール・ユーハイム」は、妊娠中の妻を残して、捕虜として日本へ連行されてしまいます。
広島の収容所にいた1919年に、捕虜の作った物品を展示・販売される催しが開かれ際に「カール・ユーハイム」も「バウムクーヘン」を出品。
日本人は木をかたどった見た事もないお菓子を喜んだそうです。
日本人に自分が作ったお菓子を喜んで貰えた事で、日本に残り夫婦でお店を開くも、関東大震災により倒壊。
幸い妻・長男・長女と家族全員無事であり、知り合いのいる神戸に移り住んだそうです。
神戸・三宮にあった3階建ての洋館で再起を果たし店舗を構えた「カール・ユーハイム」ではありましたが、またも日中戦争・そして太平洋戦争などで、お店が焼けてしまいます。
1945年終戦の前日に「カール・ユーハイム」は亡くなってしまいます。
当時の激動の時代に屈する事なく、信念を貫く姿勢は何事にも変えられない事実ですよね。
戦争を知らない時代に生まれた私ではありますが、自分の祖父の戦争体験には凄まじさがありました。幼な心にも絶対にしてはいけない事だと思わされた事を記憶してます。
バウムクーヘンの歴史。
【バウムクーヘン】
実は日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのはユーハイムの創始者のカールユーハイムです✨
本場ドイツの基準にならい、添加物を極力使わず、純正な材料を使い昔ながらの製法で焼きあげています。
お求めはこちらから↓https://t.co/iXljms1qBb#ユーハイム #バウムクーヘン pic.twitter.com/IKH2NJUaf7
— ユーハイム公式 (@juchheim_1909) October 24, 2020
バウムクーヘンという名前は、ドイツ語の「バウム(木)」と「クッヘン(ケーキ)」と2つ単語からなり、木のケーキという意味があります。
日本で贈答品(結婚式の引き出物)として好まれる理由としては、切り口年輪のように見え、繁栄や長寿を意味し、幾重にも重なった年輪のように、末永く夫婦関係が続くようにとの願いが込められているのです。
原型は古く紀元前まで遡り、木の棒にパン生地を巻き付けて焼いた「オベリアス」というものが原点といわれています。
発祥は東ヨーロッパやリトアニアなど広範囲で食べられている事もあり、ドイツとの元祖をめぐる争いなどを経て、ザルツウェーデル(ドイツ)式バウムクーヘンがEUの原産地名称保護認証を受けました。
中々複雑な状況の中、ドイツが正式な発祥国となったようです。陸続きのヨーロッパでもありますので似たような食べ物があるのも当たり前の事ですよね。
洋菓子メーカー「ユーハイム」の歴史。
終戦後、戦争を生き延びた愛弟子達が資金を持ちよって「ユーハイム」を復興させます。
一時は経営難にも見舞われましたが、バターの仕入れ先でもあった河本春男氏(現社長河本英雄氏の祖父)を経営陣に招き入れ、再建に取り組み神戸の土地で成功を収める事となります。
創業者「カール・ユーハイム」と奥さんの「エリーゼ」のドイツ菓子に対する愛情が日本の人達に受け入れられる大きな要因であるかと思います。
ドイツ人と日本人は勤勉で真面目な部分で通ずる所が多いといわれますが、お菓子で繋がるといった所も素敵な思いですよね。
歴史ある洋館を受け継ぎカフェにする主婦。
ユーハイムの職人。
ユーハイム、世界初のバウムクーヘン専用AIオーブンを開発。機械学習で職人と同等レベルへ #ユーハイム #AI #機械学習 #バームクーヘンhttps://t.co/WX2e056ZbF
— エイシア鈴木 (@asia_suzuki) December 1, 2020
創業者「カール・ユーハイム」が言った言葉「お菓子は平和の証」をモットーに職人達が守り続けるお菓子作りを進化させようとしている取り組みもされています。
熟練職人の技術を学習させた世界初のバウムクーヘン専用AIオーブンを開発されました。
40年以上勤務する熟練職人を始め、合計3人分の焼成技術をカメラなどで撮影して学習データを作り、それぞれのAIを作成したそうです。
職人の間ではAIを使う事に抵抗がある人もいたようですが、逆に自分の技術を見直す良い状況を生み出すことになったようです。
ある意味AIによって職人の自分の技術を第3者として客観的に見れる状況を見出せたのでしょうね!
いかがだったでしょうか。
戦争の最悪の状況の中で何度も立ち上がり神戸・三宮の地に根付いた「ユーハイム」。
創業者の「カール・ユーハイム」のお菓子に対する信念と愛情が感じられます。
戦火を乗り越えたからこその技術や考え方があるからこそ今の「ユーハイム」としての形態がとれているのではないでしょうか。
今後も新たな挑戦をし続ける「ユーハイム」の挑戦と社長「河本英雄」氏の取り組みに期待です。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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